「けんた」のけんは宮沢賢治の賢。

集大成はいつだって必ずやってくる。

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うちのおばあちゃん。

誰でも反抗期という時期を経験したことがあると思います。
もちろん僕にも反抗期があって、それは小6年生から中学生にかけてであったと思う。
思い返しても何故にもあんなに反抗していたのか謎なくらいだが、そこから抜け出したきっかけも覚えていない。もしかしたらきっかけなんかなくて徐々に変わっていったのかもしれない。
きっかけは覚えていなくても、その中で起こったことは断片的に覚えている。
中でも印象的な思い出がある。
小6の時の僕はわがままで、今や生徒に勉強するようにうながしているくせに、当時の自分は塾を平気でズル休みするよう子だった。そして反抗期真っ最中。母が言うことがことごとくしゃくに触って頻繁に激しい口論をしていた。口論ならまだしも、僕はある日に非道で卑劣なことをした。こればかりは公に出せるような行為ではないので省略するが、その行為により母は泣きながら山科のおばあちゃんの家に帰っていったのだ。
山科のおばあちゃんは泣きながら帰ってきた母を見て飛ぶようにタクシーにのり、我が家に向かってきた。当時おばあちゃんは66歳。僕はおばあちゃんが来たことに気づくと、お風呂場に篭城した。
「ケンタ!出てきなさい!」
「いやや!帰れ!!」
こんなやりとりをどれくらいしたか覚えてないが、とにかく僕は頑として風呂場から出なかった。するとおばあちゃんは諦めて帰っていった。一時の熱も夜が明ければ冷めるもので、母も朝には帰ってきてどうしようもない息子に無言でご飯をつくり、いってらっしゃいを言った。

数日後。

家に帰った僕は机の上に封筒を見つけた。なんだろう?と思って僕はそれを開けてみると、それはおばあちゃんからの手紙だった。

原稿用紙4枚分のそれを読み始めた瞬間から僕は涙が止まらなかった。涙がにじんでにじんで顔がくしゃくしゃになった。

この手紙が僕を今の自分にしている事は疑いないと思っております。
しかしこの後僕の反抗期がどうなったかは覚えていません。

その手紙から11年。

来る19日の月曜日に人生で初めて、藤村家とおばあちゃんと仲のいいいとこ達9人でご飯を食べた。
僕はかばんの中に11年間保存してきたその手紙を持っていった。宴の打ち合わせのときにいとこのお姉ちゃんに持ってきてと頼まれていたのだ。

ここ数年は様々なつらい出来事がこのメンバー達に起こっていたが、ここにきて何か光明をつかみかけている。そんな風が吹いているのを感じながら宴は盛り上がり、いとこのお姉ちゃんが手紙のことを聞いてきたので、僕はカバンからそれをとりだした。

いとこのお姉ちゃんは保育園の先生をやっていたが、ワケあって今は休職中だ。しかしその朗読能力は第一声から場を静まり返すのに十分だった。

「賢太君
 昭和59年8月3日夜中。賢太君のお母さんはおぢいちゃんの手をお腹の上において「お父ちゃん死んだらいけない お腹の中にいる子がもうすぐ産まれます。見て頂戴」と祈りながら2時間ぐらいおぢいちゃんの手をお腹においてました。そのお腹にいた子は9月9日に産まれました。その子が賢太です。
私はこの子はおぢいちゃんの生まれ変わりだと今も思っています。それは頑固なところ・・・・」

このあたりで既にいとこのおばちゃんと母は目が真っ赤だった。いとこのお兄ちゃんで長男のゆうちゃんは、1番やんちゃでいとこの家やおばあちゃんを困らせていたが、今や鹿児島で働いてこの場を企画してくれた人である。そのゆうちゃんも目が真っ赤だった。僕もこうしてこの雰囲気で読まれると自然とうるうるしてしまった。

手紙が読み終えられたあと、うっすらと泣く大人たちを横目におばあちゃんは
「昔の私もいいこと書くねぇ~うふふ」と笑顔だった。

この宴で改めて感じた。
僕には帰ることができる場所がある。
その場所は僕がどんなにおちぶれてもきっと温かく迎えてくれる。

その確信は、僕がしたいことをできるように自由にすると同時に、その場所を作る人たちに何かしてあげたいと思わせるのである。
人は一人では生きていけない。
そのことを強く認識して行動に生かすだけで全てのことが今よりもよくなると僕は思うので、それを塾講師という立場を用いてひそかに子供達に植え付けようと暗躍しております。

宴も終わり、外に出たときに
「おばあちゃんこっち向いて」

ピッ (おばあちゃんこれからも元気で頼むでしかし!!)




しかしこの手紙も11年間もよく無事だったな・笑



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  1. 2007/11/22(木) 01:03:05|
  2. 日常
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